各業界の店舗デザインのポイントとは?
業種別にデザインのポイントを押さえる!
店舗デザインと言うのは、お店の顔とも言える大事な要素です。初めてお店に来店したお客様へアピールする為にも、お店の構えや雰囲気はとても大切なポイントになります。ここでは、飲食店・ヘアサロン・クリニック、これらの店舗デザインのポイントについてお伝えします。是非、デザインを考える際の参考にして下さいね。
飲食店の店舗デザインのポイントとは?
エントランス
飲食店におけるエントランスと言うのは、お店の顔と言っても過言ではありません。初めてお店に来店するお客様は、「一体どんなお店なのか?」と言う気持ちを持って来店しています。なので、お店のエントランス部分から店内が見える設計だと、初めてのお客様のも安心してお店に入ることが出来ます。
店内が見えることで、お店の雰囲気を知ることが出来るのは良いポイントになります。一方で、窓側や道路側の席と言うのは、外の視線が気になる部分でもあるので、植栽やディスプレイなどで目隠しの工夫も大切です。また、店舗の規模に応じた空間スペースの確保も大事です。人の出入りが多いエントランスなので混雑時の場合も考慮した造りにしましょう。
座席配置
飲食店の店舗デザインでは、座席配置も重要です。限られた空間を上手く使っていくには、周りを気にせず食事や会話をお客様が楽しめる座席配置であることがポイントです。例えば、記念日や接待などのニーズが高いお店であれば、オープン感のある空間では無く個室や仕切りがある部屋を設けるなど、ニーズに応えた座席配置の実現が重要です。このように、来店したお客様が快適な時間を過ごせるよう、店舗の座席配置を決定していきましょう。
お客様・スタッフの導線
飲食店にお客様が来店すれば、自ずと店内で人の流れが生まれますよね。こうした人の流れを円滑にするには、綿密なお客様の動線を考えなくてはいけません。料理をお客様のテーブルまで運ぶ、飲み物を入れて運ぶ、従業員が連携を取りやすいなど、質の高いサービス提供の為に、効率的な動線確保が必要です。また、店内ではお客様やタッフが移動するので、こうした動線に配慮が大切です。化粧室へ行く、エントランスから席までの案内など、色々な動線をイメージしてデザインを決めていきましょう。
ヘアサロンの店舗デサインのポイントとは?
空間の統一感
ヘアサロンの内装デザインで、オシャレにこだわりたい場合でも、ひとつひとつのモノとして捉えず、空間全体をイメージしたデザインが大切です。部分ごとに造り込んでもバラバラな特徴だと、全てが個別主張してまとまりの無い空間になってしまいます。自分の好きなモノとお客様へアピールするコンセプト、そこをしっかり分けて考えることが大切です。
非日常感の演出
空間デザインを造る際、新しい刺激や感性に訴えるモノがあると、人はオシャレと認識します。普段の日常生活の中でいつも触れているモノへは、オシャレと感じることは希です。特に、ヘアサロンと言う場所は、自分を綺麗にする為に自ら出向いて行く所ですよね。変化を求めて来店しているので、非日常的な空間にすることで付加価値が生まれます。例えば、アットホームなお店はよくあるコンセプトです、お客様が寛げる空間は良いことです。
しかし、本当に家のような感じを出てしまっては、それはダサいお店になってしまいます。アットホーム感を演出するにも、光の視覚効果、行動学に沿ったモノのサイズ調整、色、形、素材など、ストレスの無い空間構成にして考えられた非日常感を造って行くことが大切です。
機能性に考慮した素材の使用
ヘアサロンでは、切った髪の毛を掃く、薬剤を使用する、水を使うなど特徴がありますよね。なので、床も凹凸が無く汚れが落ちやすい素材、シャンプー付近の床や壁は防水仕様など、ヘアサロンの特徴にも配慮しましょう。その点を考慮していないと、メンテナンス費がかかったり、作り変えが必要になったりします。業界をよく知る内装業者に施工依頼するのもお勧めですし、トラブル防止の為に素材の特徴などを事前確認しておくことも大切です。
お客様・スタッフの導線
ヘアサロンでは、待合からセット面に着くまでに、中待ちへの移動、シャンプーへの移動など、ある程度導線が決まっています。なので、お客様へストレス無く誘導することは大事なことはもちろん、スタッフの動線とのことも考慮した設計が必要です。オシャレで素敵な空間ではあっても、案内が円滑に行えないなど、マイナス要素が出ないプラン設計が大切です。
クリニックの店舗デザインのポイントとは?
ターゲットに合ったコンセプト
クリニックの店舗デザインでは、ターゲットに合ったコンセプトは重要です。例えば、オフィス街にあるクリニックであれば、ビジネスパーソンが多く来院しますよね。なので、待合室を中心に、落ち着いた造りで、シックなインテリアでまとめるなど、大人がゆっくり出来る空間が似合います。また、落ち着きのある色味の絨毯を敷く、温かな間接照明の設置など、ホテルのロビーのような空間演出もお勧めです。逆に、ファミリー層がターゲットであれば、キッズスペースは必須ですよね。
子供の不安を和らげることはもちろん、保護者の方も通院へのハードルが下がるので助かります。他にも、女性へのアプローチであれば、天井が高い開放感のある空間にしたり、ウッディーなインテリアでオシャレ感を出したり、間接照明を添えたりするのも似合います。このように、来院したお客様が少しでもリラックスして過ごしてもらえるように、居心地の良い空間造りは大切です。クリニックへどんな方に来院してもらいたいと思っているのか、訪れる方が好む雰囲気をリサーチしましょう。
お客様のプライバシー配慮
開放的な空間は心が落ち着きますが、その一方で、クリニックと言う場所ではお客様へのプライバシー配慮はとても大切です。例えば、待合室は外から丸見えにせず擦りガラスを使用するなど、開放感も大事にしながらプライバシー配慮も図りましょう。また、治療室では、隣の人へ施術の様子が分かる空間では気まずいものがあります。
なので、個室にしたり、予パーテーションで仕切ったり、プライベート空間の確保を行いましょう。複数の治療室が完全個室では無い場合には、別で完全個室のカウンセリングルームを造るのも一つです。こうした部屋があると、人前で話しづらい悩みを聞くことが出来たり、丁寧に治療方針を説明したりする際に役立ちます。
お客様・スタッフの動線
どれだけでオシャレで落ち着いた空間のクリニックでも、来院するお客様やスタッフにとって、動きにくい動線では意味がありません。受け付けと診察室の往来のしやすさ、器具準備や消毒作業スペースの広さ、待合室のインテリア、掃除しやすく清潔感を維持出来る壁や床などの素材など、一つ一つ検討していきましょう。
まとめ
ここでは、飲食店・ヘアサロン・クリニック、これらの店舗デザインのポイントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?業種によって、コンセプトや業務内容が違うので、各業種それぞれで店舗デザインを考える際、大事にしたいポイントは少しずつ変わります。店舗デザインのポイントをしっかり押さえることで、お店造りは何倍にもよく仕上がります。ここでのポイントを参考に素敵なお店を造って、お客様にとってもスタッフにとっても快適な空間を完成させましょう。